京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝紹介グループ「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM802で行っている映画短評について綴ります。

有北雅彦(有北クルーラー)

「バルゼッレッテ」でイタリアを楽しもう!

「バルゼッレッテ」でイタリアを楽しもう! 3月19日開催、京都ドーナッツクラブ主催イベントのお知らせです。 バルゼッレッテ(バルゼッレッタ)とは、イタリアのジョーク、笑い話のこと。バルゼッレッテを通してイタリアを見れば、イタリアの流行、文化、ユ…

闇は明暗を分ける (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

先日久しぶりに友人に「話がある」と呼び出され、ミナミに向かったのだが、途中で携帯の電源が切れてしまい、ひやひやしたものだった。なにせどうせ携帯で連絡がとれるからと、約束の場所とか時間とかかなり曖昧なまま向かったのだ。奇跡的に出会うことがで…

とっさの判断の吉凶  (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

前にも言ったことはあると思うが、僕は月に何回か、大阪の片隅にあるビジネスホテルでフロントマンとして働いている。仕事で疲れたビジネスマンたちにひとときの安らぎを与えるのが僕たちの仕事だ。出張出張で家庭の安らぎを味わうことのできない彼らに、僕…

切なき飛沫(しぶき) (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

僕にとって2009年という年は「『びっくりくりくりくりっくり』って誰のギャグやったっけ?」という兄のどうでもいい質問から始まりました。みなさん、明けましておめでとうございます。ちなみになんていう芸人だったかは覚えていません。調べる気もありませ…

マゾ天狗 (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

先週の金曜、「話があるの」と知り合いのOL、Gさんに呼び出された僕は、彼女の昼休みの時間を利用して、とあるそば屋で彼女と落ち合った。 いったいなんの話かと思いながら行ったのだが、蓋を開けてみると、「S同士の恋はやはりうまくいかないのか」とい…

純情ハートと片手鍋 (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

先日なにかの単語を調べるために和伊辞書をぱらぱらとめくっていると、赤線をひっぱっている箇所が目に留まった。僕はあまり辞書にマーカーを引かないたちなので、なんだろうと思って読んでみると、“miseria nera”という言い回しだった。意味は「極貧」。「…

使い古しの男 (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

「ねえ、弁慶って、徳川何代将軍だっけ?」 もう何年か前の話になるが、友達がこんなふうに聞いてきたことがあった。Kさんという僕より何歳か年下の女の子だ。面食らった僕がなにも彼女に返答できずにいると、Kさんは先ほどの質問を繰り返す。 「弁慶って…

キッスと駐車のテクニック (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

だいたいが、女の子は男の子よりも早熟だって相場が決まってるものだけど、そういう意味では僕は例外だと言えるだろう。性についての関心は、かなり早い段階からあったものと記憶している。小学校3年生くらいには和歌山市立図書館で『愛ってなんだろう』と…

はかりしれない距離問題 (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

往々にして、近すぎる距離というものは、すべてを台無しにしてしまう可能性を秘めた、まさに魔物である。 「ふるさとは遠きにありて思うもの」とはよく言ったものだ。親しい間柄だからこそ、逆にある程度の距離感覚が必要になってくる。遠いのはいけないが、…

トラブルの種ほどよく芽吹く (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

先日厚揚げを買おうと思い、千林商店街を歩いていると、たまたまカギ屋さんの前を通りがかり、ちょっと中をのぞいてみると、とても豪華でエレガントな南京錠を売っていた。こりゃいいな、ちょっと欲しいなと思ったが、わりといい値段がしたし、わざわざ南京…

不毛な嘘 (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

おかんから、毛はえ薬が送られてきた。 今年30歳を迎え、薄れゆく僕の頭皮を心配してくれてのことだが、なんだろう、この微妙な気持ちは。おかんから毛はえ薬。僕が思春期だった頃、世の中の多くの少年少女と同じように、親の干渉というものを無性にじゃまっ…

失敗のアフターケアー  (旧ウェブサイトコラム 『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

どうも、有北です。 僕はふだんビジネスホテルで働いている。 夜の11時から朝の9時までの深夜勤務だ。僕の私生活が気になっていた方、これからは僕のことを夜の男と呼んでもらいたい。基本的にはフロントマンとして毎夜宿泊客の応対にいそしんでいる僕だ…

ベッドサイドには、魔が棲んでいる (旧ウェブサイト『イタリアの小噺バルゼッレッテ』)

今朝、目覚めてベッドサイドにある時計を見ると、もう午前9時を指していた。おかしいな、と思った。今朝はやらないといけないことがあったから、6時には起きようと思っていたのに、3時間もオーバーしている。これはいったいどうしたことだろう? 僕はベッ…

とんがりコーン (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

いよいよ冬も本番だなあ。こんな寒い季節には、やっぱりあったかいお風呂に優るものはないよなあ。僕は入浴剤が好きで、昔実家にいたときは、よく湯舟に温泉の素を溶かして入っていた。いいよね! 血行も促進されるし、なによりもいい香りが心も癒してくれる…

ジュース (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

ちょっとした事情から、韓国人にジュースをおごってもらうことになった。僕が彼に親切にしたので、彼はお礼に僕にジュースをおごってくれるという話になったのだ。 彼は、どれがほしい?というような意味のことをつたない英語で言ってきた。彼の発音はすごく…

ハリーポッター (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

『ハリー・ポッター』というのは、考えてみたらすごいタイトルだよな。 名前だもんな、ただの。 ただの名前をタイトルにする…。この単純なことがなかなか日本の作家たちにはできないのだなあ。「鈴木まさる」なんていうタイトルの映画、日本にはないものな。…

耳 (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

仕事の関係で、パンの耳をたくさんもらえるのである。 毎回そこそこ大量のパンの耳をもらえるため、ここのところ、パンの耳が僕の主食になりつつある。僕は普段自炊する派なのだが、ここ数ヶ月パンを買ったことはないし、なんならご飯すら炊かなくても十分な…

ほどほどに言う (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

やあ、どうも、有北です。今日はとてもいい天気で、世間の人間はもしかしたらピクニックにでも出かけているのだろうなと思いつつも、AUの通話料を払ってきたよ! 未納だったからね! このままではまた先月のように携帯を止められてしまうよ。まったく用心し…

ナウマン (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。ひさかたぶりの更新です。さて少し前まで従事していたミジンコターボの公演も好評のうちに終わりを告げて既に久しく、最近では僕は知り合いの映画製作に参加していて、その準備に余念がありません。いずれはこのサイトでその作品(あるい…

スイミー (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 さてひさかたぶりにこうして顔を出しておいてなんなんですが、今日はちょっとしたお知らせです。皆さんご存知の通りこのドーナッツ・コラム群は当「有北クルーラーの小噺」だけ書式が違います。いわゆるジオログ、Yahoo!ジオシティーズが…

パン買ってこいや (旧ウェブサイト『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 先日我が家の電子レンジが夜な夜な奇怪な機械音を発するという悩みを誰にともなしに漏らしたところ、運よくそれを聞きつけた親切な友人から「それってほんとうにやばいんじゃないの」というありがたい忠告を頂き、あえなく電子レンジはお…

電子レンジ (旧ウェブサイト『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 たまの日曜に朝寝を楽しんでいたところ、騒音により目が覚めました。騒音とは言っても僕は別に飛行場のそばに住んでいるとかいうわけではなく、結論から言うと、原因は電子レンジです。我が家の電子レンジ、最近、断続的に謎の機械音を発…

il nuovo barbiere(有北の場合)  (旧ウェブサイト『小噺パラダイス』)

そのとき僕を担当してくれたのは、はじめて見る、若い女性の美容師さんでした。口数は少ないが笑顔は絶やさない、落ち着いた女性です。悪くありません。僕は安心して彼女に身を預けていました。しかしです。その化けの皮が剥がれるのは、時間の問題だったの…

最後の挨拶 (旧ウェブサイト『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 大正製薬から発売されている誰もが知っている栄養ドリンク、リポビタンD。意外と知られていないですが、裏を見るとこんなふうな記述があります。 「次の症状があらわれることがあるので、このような症状の継続又は増強が見られた場合には…

今田さん (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 会社からの帰りの電車の中、やけに大きな紙を広げている女性がいるわけです。僕も別に覗き見するつもりはなかったのですが、その紙があまりにも大きく、またその女性もあまりに熱心に読み耽っている為、僕もつい好奇心に負け、つい見ると…

チッチャな頃から (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 我が大阪ドーナッツクラブもようやく本来の活動が軌道に乗ってきました。まずは「文学の部屋」開設です。まずは僕の非常に好きな作家カルメロ・チッチャの作品の翻訳を随時更新していきたいと思います。彼の経歴や作品等詳しくは当サイト…

暴走機関車 2 〜OPEN〜 (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 くだらないことを言ってる場合じゃない。 鞄を救出することが何よりも急務です。僕はさらに力を加える。しかし今さっき証明されたように、僕の力では鞄の窮状はいかんともしがたい。息が切れてきた。くそ、この鞄め。毒づき、まさぐる。…

暴走機関車 1 〜CLOSE〜 (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 慌てるとろくなことがありません。 今朝のこと、僕は会社に向かっていました。例によってぎりぎりの時間だったため、閉まりかけの電車に飛び乗る僕。なんとか間に合い、電車は僕を乗せて発車しました。 しかし、ほっとしたのも束の間。僕…

トラブル・オブ・サイクル 5 〜僕と彼女の生きる道〜 (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 車道という名のまさに地獄を無事に脱出するために、僕は必要以上にペダルをこがなければなりませんでした。いきおいスピードものるというもの。しかし、ブレーキはかけられない。このジレンマ。解決策としては、しばらくこがず、自然にス…

トラブル・オブ・サイクル 4 〜君もFallin'〜 (旧ウェブサイトコラム『小噺パラダイス』)

どうも、有北です。 慢心、すなわち、気のゆるみ。そのとき、気のゆるみが、筋肉までも緩ませたのに違いありません。腕の緊張が一瞬弛緩したのです。すると、どうなります? 当然の結果として、こわきに抱えていた手袋とマフラーがするすると地面に落ちてゆ…