京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

With A Little Help From My Favorite Musicians

どうも、僕です。

18日の SWINGIN’ SUNDAY を引きずって、もう少し受験のトピックでお付き合いください。

今日は英語のお話。

ボキャブラリーやイディオムを増やすときに、僕はよく音楽の歌詞を使っていました。洋楽を楽しみながらも、ジャケットを精読するわけです。対訳はダメですよ。自分でしこしこと辞書を引きながら、この人はどんな想いを込めているんだろうと単語を追って行間を埋め、その意味を探る旅に出るわけです。やってる人ならわかることですけど、これはなかなか楽しいミステリーツアーです。当然ながら、ベタなことですけど、ビートルズやサイモン・アンド・ガーファンクルにはひとしきりお世話になったものです。こういう本も熟読してましたね。

ビートルズで英語を学ぼう (講談社文庫)

ビートルズで英語を学ぼう (講談社文庫)

さて、この方法、まずまず有効なんですけど、ときどきとんでもない穴があるんです。

それはスラングとか文法の破格の類。

僕がセンター試験で英語に挑んだときのことです。ロッド・スチュワートが歌うとある詩にそっくりな文が出題されて、心の中で万歳三唱、ロッドに感謝しました。

その問題は穴埋めだったんですが、ロッドの歌う通りに、なんなら口パクで口ずさんだりまでしながら、自信満々にマークシートを塗りつぶしました。

ところがです、その歌詞、バリバリの口語表現で、文法的には完全にアウトだったんですよね。ファウルですらない。おかげでしっかり取りこぼしてしまいました。

まさか大好きなロッドに足元をすくわれるとは…。とほほでしたね、まったく。

こうして失敗例を紹介してしまいましたが、自分の好きなジャンルで英語に触れる機会を作ることが有効であるのは間違いないでしょうね。有効だからといって、それが万能だとは限らないということだけ頭に入れておけば。

というわけで、一時はトラウマになったロッド・スチュワートですが、志望していた大学に無事に通うようになってからは、わずか半年ほどでその傷も癒え、結局また彼の歌声に回帰するようになりました。

来日しますね。かこつけてベスト盤も発売されています。ラジオでオン・エアーされる機会も増えてます。いやがうえにもロッド熱が高まる僕です。さっきもユーチューブで小一時間ほどモニターにかじりついていたところです。

この魂の伝道師には、オリジナルにもカバーにも名曲が多いんですが、この2曲のラインナップはまた泣かせます。今晩はこの歌詞を精読してから眠ることに決めましたよ。おやすみなさい。

それでは皆さん、また非常に近い将来に。