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京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝紹介グループ「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM802で行っている映画短評について綴ります。

愛車スピッツの汚点とオクラの簡単スープ

どうも、僕です。

先日、レンタルビデオ屋でDVDを吟味していて、突然用事を思い出したんです。なんなら、尿意も覚えました。急いで家に帰らなきゃ。家に帰れば、ふたつの要件が同時に満たせる。階段を駆け下り、近くに停めておいた愛用の小さな自転車スピッツにまたがろうとしたところで、悲劇が静かに幕を開けました。

その小ぶりな愛らしいサドルに、先客がいたのです。できたてほやほやの鳥のフン。僕が目を離したわずか5分程度の隙をついたのかどうかはわかりませんが、右後方に白い斑点がどっかりと鎮座ましましているではないですか。しかし、常日頃から、凛々しき大人たるもの、何事にもやすやすと動じてはならないと、不測の事態に備えている僕のことです。なんのこれしき。かばんのポケットに忍ばせているポケットティッシュを探れば…、がさごそ…、ない…。ティッシュがない…。仕方ない、最善の策ではないけれど、ハンカチを使って拭うことにするか。背に腹は代えられない。なにしろ、僕は急いでいるのだ。ズボンの後ろポケットに…、ない…。

なんのこれしき。家までは自転車で5分ほどだ。日頃から鍛え上げたマッスルな太ももは、こうしたときにこそ役に立つ。立ちこぎで帰ればいいだけではないか。高校生時分を思い出せ。立ちこぎで琵琶湖一周でも軽く成し遂げてしまいそうなほどだったではないか。僕は武者ぶるいをすると、颯爽とスピッツにまたがりました。

ふん、余裕余裕…、のはずが…、なんだこの太もものきつさは。うかつにも僕は忘れていました。高校生のときに乗っていた愛車パープル・レインは27インチ。現在の愛車スピッツは14インチ。およそ半分のサイズなわけです。小回りが利いて駐輪もらくらく、京都にはもってこいだとホクホクで購入したこのミニサイクル。そのミニっぷりがまさかこんなところで仇になるとは。まったく立ちこぎに向いていないのです。わずか100メートル前後走っただけで、僕は腰をおろしたくてたまらなくなってしまいました。このままではもたない。しかし、腰を下ろすと、洗いたてのブルージーンズに文字通り汚点を残すことになってしまう。太ももを犬のスピッツなみにプルプルさせながら、熟考すること5秒。僕は妥協点、臀部の落とし所をみつけた。

要は、サドル後方右側だけがまずいわけで、それ以外の部分は安全地帯なわけだ。ならばと、僕はひとまずサドル前方、あのか細い地点に臀部をそっと乗せてみた。おお…。太ももが安堵の吐息を漏らす。よし、もちろん快適とは程遠いが、贅沢を言っている場合ではない。なにしろ、僕は急いでいるのだ。というのも、束の間。あんな心細いナローな場所に臀部を置いたものだから、股間が悲鳴を上げ始めました。なにしろ、僕は抜き差しならない尿意問題も抱え込んでいるのです。こんなダイレクトな刺激はもってのほか。このままではいけない。どこか別の着地点を確保しなければ。もはや空いているのは、サドル後方左側のみ。右側には万に一つも触れないよう注意を払いながら、臀部を移動させました。正直、かなり不安定ですが、贅を求めている場合ではありません。なにしろ、僕は急いでいるのだ。というのも、束の間。極端に左にかしいだ姿勢を維持するのがこんなにもつらいとは。名前も知らない筋肉が僕の脳に陳情します。仕方がありません。僕は立ちこぎに戻りました…。

それから家に着くまでの3分間。僕は立ちこぎ、サドル前方、後方左側というポジションチェンジを30秒ごとに繰り返すことになりました。後ろから見ていた人がいたとしたら、きっと僕が臀部に痛みを伴う異常を抱えた人物としか思えなかったことでしょう。

ようし、ぜいぜい、なんとか事なきを得たぞ、ぜいぜい、しんどい思いはしたが、ぜいぜい、洗いざらしのジーンズに汚点を残すことだけは、ぜいぜい、防いだ。と、自転車を降りようとした時です。何度もこれまでに身をもって痛感してきたではないか。安堵はいつも油断とセットであることを。

やたら長く感じた5分の旅を終えてようやく地に足をつけた僕は、危うく腰が抜けるところでした。鳥のフンがないのです。もしかして、風速で飛んでいったのか? いやいや、ならば、ここまできれいに取れるなんてことはないはず。おそるおそる僕は身をのけぞらせて臀部を見やりました。汚点はそこにありました。しかし、どうして…? 運命の瞬間は、直前のことでした。ローテーション的にサドル前方に腰を据えていた僕が自宅に着いたところで勢いよくブレーキをかけたのです。その反動で臀部が後方にずれたことはなんとなく承知していました。けれど、それは本当にあっという間の出来事だったので、まさかこんなにもきれいにサドルを掃除することになったとは思いもよらなかったんです…。

がっくりとうなだれて、僕は洗濯機に直行しました。ジーンズには、ペンキでもこびりついたような、くやしいことに、なんならちょっと格好いい感じで模様がついています。しかし、それが鳥のフンであることは動かしがたい事実であり、目を背けるわけにはいきません。頭を垂れながら、僕はそいつを洗濯機に放り込み、スタートボタンを押しました。悲劇はこうして幕をおろしました。洗濯機の渦を見つめる僕の脳裏を、やり場のない徒労感が渦巻いていたことは、言うまでもありません。

※※※

さて、こんな話題の後に書くのも少し気が引けるのですが、4日のラジオ大阪幸せラジオ乾龍介です!」でご紹介した、「オクラの簡単スープ」のレシピを改めてこちらでも掲載しますね。

夏野菜の一員、オクラが旬を迎え出して、スーパーでもかなり安く手に入るようになっています。

ぬめぬめっとねばりのある野菜の仲間ですよね。
よく言われることですが、このねばり、コレステロールを下げてくれる効果があります。
また、オクラはビタミンやミネラルも豊富で、夏バテ防止、そして整腸作用があるんです。
この暑い季節、どうしても内臓もへたり気味になりますよね。簡単に作れるこのオクラスープで、元気を取り戻してください。
できたてアツアツもおいしいし、冷えてからもけっこうイケますよ。

=材料= 4人分
オクラ 1パック
玉ねぎ(中) 1/2個
固形スープの素(マギーブイヨンなど) 2個
塩・コショウ 適量
醤油 適量

=作り方=
オクラはヘタを取って、横にざくざく適当に切ります。だいたい1本を5つくらいに切りわけてください。
玉ねぎをオニオンスライスの要領で切ります。
小鍋に油をしいて、玉ねぎを軽く色がつくまでいためます。
そこにオクラを入れ、水を野菜がひたひたになるくらいまで入れます。
中火で煮込んで、ぐらぐらしてきたら、固形スープの素を入れ、さらに煮立てます。
だいたい10分くらいでしょうか。オクラを味見して、少ししんなりしたら、塩・コショウ・醤油で味を調えてできあがり。

最後にちょっくら豆知識。
オクラって今でこそたくさん出回っていますが、原産はアフリカのエチオピアなんです。
古くエジプト時代から食べられていたそうで、今では世界各地で楽しまれている食材。
ちなみに、オクラ、日本語じゃないんですよ。ガーナあたりで話されている言葉らしいんです。日本では陸蓮根(おかれんこん)とも言います。
世界にはいろんなオクラの調理法があって、たとえばキューバではオクラをごはんと一緒に炊き込んで、ピラフのようにして食べるらしいんです。なかなかおいしそうですね。

というわけで、オクラの簡単スープでした。けっこう使い勝手のいい野菜ですよね、オクラって。他にもいろいろと応用できそうな気がします。

それでは皆さん、また非常に近い将来に。