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京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝紹介グループ「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM802で行っている映画短評について綴ります。

Old Fashioned Kanta’s Cinemaaaaaaaaaaaa Italiano! オールドファッション幹太にとってのイタリア映画?〜

例えばグイード・コンティーニなる人のイタリア映画は、白黒映像がゾクゾクしちゃうだとか、あるいは光の演出が抜群とか、細いネクタイや尖がった革靴が素敵よねだとか、やっぱりネオレアリズモに限るぜだとか、そうした諸々の理由から人々を魅了しているようですが、僕はと言えばこれまた諸々の理由から近頃は、イタリア映画ってそもそも何なんだよ!と考えさせられる機会が続いていて、その理由のひとつが今日見た『NINE』でもあるのですが、ロブ・マーシャル監督とその製作陣が、サラギーナ役にとても有名で見栄えのする美人女優(で歌手でもある)ファーギーを起用していたところなどに、ああ、これはイタリア映画へのオマージュであって、イタリア映画ではないのだなあ、などと感じています。

 じゃあいよいよイタリア映画って? イタリアの制作会社が出資している映画? イタリア人監督が監督した作品? あるいは超有名なイタリア人キャメラマンが参加していればイタリア映画? 舞台がイタリアだったら? 俺って確かにイタリア映画が好きなんじゃなかったっけ? 疑問は深まるばかり。不安になります。

 いやいや、そもそも僕はイタリア映画が好きなのではなくて、好きな映画にイタリア映画が多かった。そんな逃げ口上さえ浮かびます。ではどうしてそれらの映画が好きなのか?やっぱり『NINE』でも気になったサラギーナ的な要素に何か知らんのイタリア映画性を、そして僕の好きな映画の映画性、つまりは映画たる所以みたいなものを見出せるような気がしています。今はまだ気がしているだけなので、時と場を改めますけどね。

 さて。今月末からは毎年ゴールデンウィーク恒例のイタリア映画祭が始まります。「オールドファッション幹太にとってのイタリア映画」は、ともすればこの頃ひとつの形を見るかも知れません。映画祭に関連してイタリア映画リストを作る機会があり、それが、冒頭にも書いた最近イタリア映画について考えるもうひとつの理由です。

 加えて、裏イタリア映画祭としての試み「アゴスティ特集」も有楽町の映画祭と同時期に名古屋シネマテークでの開催が決定しました。「イタリア映画とは何か」について腰を落ち着けて考えるにはちょうど良い時のようです。