どうも、僕です。
祇園祭以降、すっかりご無沙汰しております。暑さにふらふらしながらも、去る8月1日は神戸元町に行ってきました。目的は元町映画館(Click!)のオープニング・レセプションに参加すること。
昨今の厳しい映画不況の中、いわゆるアート系と呼ばれる映画館、なかでも単館の映画館はより一層の厳しい環境に置かれているようです。関西でも、スクリーンに幕を下ろしたなんて報がちらほら聞こえてくるところへ、元町から吉報が届いたりするのはとっても喜ばしいこと。
新聞でもその情報はつかんではいましたが、いくつかのご縁があって21日のオープンに先駆けて行われる1日のレセプションに呼んでいただけるとあらば、馳せ参じないわけにはいきません。
オープニング上映を飾ったのは、スイスの移民問題を扱ったドキュメンタリー『要塞』。支配人がドキュメンタリーも積極的に上映していきたいと意気込んでらっしゃるだけあって、この作品のチョイスはうなずけるものでしたし、スイスの山中にある難民審査を行う施設にピンポイントに密着したこの作品からは、「映画は世界に向けて開かれた窓だ」という言葉を思い出してしまうほどに、世界各地に起こる様々な問題を垣間見ることのできる優れた作品でした。
支配人を中心に、映画への熱い思いを抱くスタッフの皆さんの献身的な努力の積み重ねで開館にこぎつけられたのだなということがよくわかるレセプションに参加して、心からの賛辞と共感を覚えた僕でした。覗かせてもらった真新しい映写室の空気は熱意と高揚感がみなぎっていて、僕もすっかり大興奮でした。
京都と並んで映画の歴史が長く深い彼の地で、元町映画館が良質な映画文化を長きにわたって発信されるのを願ってやみません。我らが大阪ドーナッツクラブとしても、イタリア映画の上映やなんかでご一緒できればなと企画を練り練りしているところ。
それでは皆さん、また非常に近い将来に。