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京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝紹介グループ「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM802で行っている映画短評について綴ります。

日伊のコメディーが時空を超えて対決!

野村雅夫(ポンデ雅夫) イタリア 演劇

どうも、僕です。

先日発行したメールマガジンでも触れましたが、今週末は大阪で楽しく笑えてタメになりそうな催しがあるので、このブログでも再度ご紹介です。

日本の狂言とイタリアの仮面劇コンメディア・デッラルテ(Commedia dell'arte)。どちらも伝統に裏打ちされた芸なんですね。権威を笑い、自らをも笑い、コメディーを通じて人のあり方と社会を捉えなおすという共通項があるんです。

今回の公演を控えた能楽師和泉流狂言方でいらっしゃる小笠原匡(おがさわらただし)さんは、こうおっしゃっています。

様式化の中でやや見失われて行った狂言の社会性や多様な劇作的要素をコンメディア・デッラルテの演技・演出の手法を借りながら掘り起こしてみようと考えました。
日本の古典演劇の狂言とイタリアの伝統仮面喜劇の協同作業ということもあり、日本が滑稽さまるだしで西欧文化と付き合い始めた明治時代を舞台に当時の言語を使って進められた翻案化は、人間の“愚痴大全”とも言うべき狂言世界によって、近代日本の冒して来た愚行の軌跡を見直そうという試みでもあります。

こんな抱負に接すると、今週末の公演が単なる日伊の伝統の足し算ではなく、イタリア仮面劇とのコラボによって、狂言の魅力がさらに花開くという掛け算になりそうな予感がしてならないんですよね。

だいたい、演目名を眺めているだけで、にやけてきませんか? 『はらきれず』ですよ。どういうこっちゃ! 

明治時代を舞台にした『異人相撲発気揚々』(いじんずもうはっけよいよい)も、楽しそうでなりませんよ。

そして、1日限りの公演ですが、昼と夜の内容は違って、レクチャーもあるというのだから、かなりの充実度。普段味わえない、かなり貴重な体験になること請け合いですよ。ぜひ、大いに笑ってください!

【 Eenen 延年 第五弾 】 〜COMMEDIA合戦〜
狂言伊太利亜仮面劇」

【 日時 】 2011年2月12日(土)
       (昼公演) 14:30開演 (夜公演) 19:00開演
【 会場 】 大阪能楽会館
【 料金 】 全席自由 2,900円
      限定100席プレミアムシート 4,000円
      昼夜通し券 5,000円
【 演目 】
<昼公演>
・レクチャー&デモンストレーション
 狂言及びイタリア仮面喜劇コンメディア・デッラルテの説明
 出演:狂言師 小笠原 匡、イタリア仮面劇 Angelo Crotti
狂言「伊呂波」(いろは)
 出演:小笠原 匡、小笠原 弘晃
・イタリア伝統仮面劇デモンストレーション
 18世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニの戯曲の名場面を上演
 出演:Angelo Crotti
・新作『はらきれず』
 出演:Angelo Crotti、松代 尚子、小笠原 匡

<夜公演>
・レクチャー&デモンストレーション
 狂言及びイタリア仮面喜劇コンメディア・デッラルテの説明
 出演:狂言師 小笠原 匡、イタリア仮面劇 Angelo Crotti
狂言「痺」(しびり)
 出演:小笠原 匡、小笠原 弘晃
・イタリア伝統仮面劇デモンストレーション
 18世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニの戯曲の名場面を上演
 出演:Angelo Crotti
・新作『異人相撲発気揚々』(いじんずもうはっけよいよい)
 出演:Angelo Crotti、小笠原 匡、青山 郁彦、松代 尚子

※昼・夜公演ともに、レクチャー&デモンストレーションも交え、狂言及びイタリア仮面喜劇コンメディア・デッラルテの説明や、イタリア伝統仮面劇 「二人の主人を一度に持つと」の名場面をいくつか上演いたします。

詳しくは、小笠原匡さんのウェブサイト(Click!)をご覧ください。

それでは皆さん、また非常に近い将来に。