京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

大阪ドーナッツクラブ メルマガ第17号

寒暖の差がかなり激しく、マスク姿の人を見かけることもにわかに多くなっていますね。
大阪ドーナッツクラブのメルマガをご購読のみなさんは、お元気でお過ごしでしょうか。

冬が秋を迎えに来たかと思ったら、とたんに冬将軍が望まぬ大活躍。
ついつい身体を縮めてしまいがちですが、輸入食品店に向かってみれば、
そこに並ぶはイタリア冬の風物詩パネットーネ。
新酒のノヴェッロと共に、日本でもあちらの雰囲気を舌で感じている人も多いかもしれません。

さて、弊クラブではこの晩秋から歳末にかけて多くの活動を控えております。
継続的に紹介しているシルヴァーノ・アゴスティの新作小説の出版に加え、
拠点としている関西以外での催事も複数ございますので、お近くにお住まいの方は、ぜひお越しください。
メンバー一同、お会いできることを楽しみにお待ちしています!

代表:ポンデ雅夫(野村雅夫)



★ドーナッツクラブの活動のお知らせ
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■『見えないものたちの踊り』 11/25(金)発売!
シルヴァーノ・アゴスティ著 大阪ドーナッツクラブ訳 野村雅夫監修
シルヴァーノ・アゴスティの短編小説が電子書籍とオンデマンド書籍で販売されます。

一癖も二癖もある、バラエティーに富んだたくさんの登場人物たち。
彼らは、イタリアはおろかローマでも名を知られていない、ごくごく普通の市井の人たち。
通読してもらえれば、彼らを通して、現代のローマが立体的かつ多面的に浮かび上がってくるはずだ。
遠く離れた国のよく知らない街に生きる「奇妙な」人々が、あなたやあなたの周りの人々によく似ていることに
驚くかもしれない。あるいは、今のローマに、一昔前の日本や、逆に未来の私たちの姿を見るかもしれない。
いや、むしろ日伊の文化間の本質的な違いを意識し、そこから刺激を受け取ることになるかもしれない。

どんな物語か気になる方は、9月までシーライトパブリッシングのウェブサイトで
連載していた作品を無料でお読みいただけますよ(バックナンバーも)。
こちらから

電子書籍の書店「Honto」で「シルヴァーノ・アゴスティ」と検索!

■『罪のスガタ』電子書籍化!
2年前にシーライトパブリッシングから出版したシルヴァーノ・アゴスティ著の『罪のスガタ』
(野村雅夫訳)が、電子書籍として販売開始されました。
電子書籍の書店「Honto」で販売中。 アマゾンの「なか見!検索」でちょこっとだけ読めますよ!
からご購入いただけます↓
罪のスガタ

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■『イタリア映画界の異端児〜アゴスティの世界〜』(東京・広島)
関西・名古屋で特集上映してきたアゴスティ映画が、
ついに東京、そして広島でも公開されます!

(1)東京
開催期間:2011年12月3日(土)〜16(金)
会場  :吉祥寺バウスシアター

前回のメルマガでご案内していた12/9、10のイベントですが、
ジャーナリスト 大熊さん、弊グループ代表 野村雅夫に加え、
RHYMESTER 宇多丸さん、精神科医 石川信義さんのお二人にご登壇いただけることになりました。

★12/9(金) 「アゴスティ入門〜商品化されない表現の魅力〜」トークセッション
時間:19:00〜 『快楽の園』+『シルヴァーノ・アゴスティ 見えないものを見る人』上映
    上映終了後にトトークセッション開催
登壇者:RHYMESTER 宇多丸さん、大阪ドーナッツクラブ代表・FM802DJ 野村雅夫

弊グループの代表であり、アゴスティの著書の翻訳家でもあり、アゴスティの映像作品の翻訳・配給に
関わっている野村雅夫がひとりで「アゴスティ入門〜商品化されない表現の魅力〜」トークショーを
行う予定でしたが、宇多丸さんをお招きしてトークセッションを行うことになりました!!
超人気番組「ウィークエンドシャッフル」の中で、無差別映画評論コーナー「シネマハスラー」
お持ちになっているほど、映画通の宇多丸さんにご登壇いただき、アゴスティ映画の魅力から、
映画をはじめとした「商品とは距離をおく芸術作品」についてまでトークセッションを行います。

★12/10(土) 「日本で地獄を垣間見た大熊さんに聞く 精神病院を捨てたイタリアの現状」トークセッション
時間:15:00〜 『ふたつめの影』上映
   上映終了後にトークセッション開催
登壇者:ジャーナリスト 大熊一夫さん精神科医 石川信義さん、野村雅夫(司会)
『ルポ・精神病棟』や『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』の著書であり、
朝日新聞社記者の大熊一夫さんにくわえて、日本で初めて完全開放の精神科病院
三枚橋病院」を実現された精神科医 石川信義さんをお迎えしてのトークセッションを開催します。

ジャーナリスト、精神科医それぞれの立場で日本における精神医療改革を進めてきたお二人に、
イタリアと日本の精神医療の現状、問題点などについてお話をお伺いしたいと思います。
精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 開かれている病棟―三枚橋病院でのこころみ
アゴスティ監督作品についてはこちら

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(2)広島
開催期間:2011年12月22日(木)〜30(金)
会場  :横川シネマ


★12/22(木) 「アゴスティの描く『戦争』とこれからの『平和』」 トークセッション+FUNKIST染谷西郷 ミニライブ
時間:19:00〜『カーネーションの卵』上映
   上映終了後 トークセッション、ミニライブ開催
登壇者:FUNKIST 染谷西郷、大阪ドーナッツクラブ代表・FM802DJ 野村雅夫

それぞれ南アフリカとイタリアにルーツを持つ”ダブル”である、染谷西郷と野村雅夫が
アゴスティ代表作『カーネーションの卵』について、具体的なエピソードを交えながら考察。
染谷西郷の歌声が映像と呼応する広島だけの特別プログラム!

FUNKIST(ファンキスト):2001年結成のロックバンド。2008年7月ポニーキャニオンからメジャーデビュー。
ヴォーカル染谷西郷(そめやさいごう)を中心として、日本のみならず南アフリカ、アジアで活動。
国内外あわせて、年間100本を超えるライブで、世界中を所狭しと駆け回っている。
染谷の故郷でもある南アフリカ仕込みのビートフルなサウンドに、熱い想いが込められたリリックと
メロディーが混ざり合い、ジャンルの壁を超えたFUNKISTスタイルを生み出している。
彼らのライブは人と人を繋げ、老若男女を問わない、あらゆる国境も超えられるような、
地球規模の大切なメッセージを伝えてきた。
たとえば、まだインディーズだった2008年、9条世界会議に著名人に交じって登場し、
会場の人々を巻き込んだパフォーマンスを行い、歌手の加藤登紀子らから喝采を浴びた。
差別、偏見、戦争、原発などといった社会問題にも正面から向き合うロックバンドである。
「どんな爆弾にだって 出来ないことがある 君を優しく笑わせること」というフレーズが
印象的な『こどもたちのそら』は、被爆地長崎のFM局でも大きな反響を呼んでいる。
代表曲に、乙武洋匡さんとコラボレーションした『1/6900000000』や『BORDER』『MAMA AFRICA』などがある。


★12/23(金・祝) 「地ビールを飲みながらちゃんと考える、日本の精神医療の今後」トークセッション
時間:10:00〜『ふたつめの影』上映
   上映終了後、トークセッション  ※ビール販売も行います。

アゴスティ監督の作品の中に、イタリア精神医療改革の父とも呼ばれる
フランコ・バザーリアを描いた『ふたつめの影』があります。
バザーリアと浅からぬ縁があり、精神医療についてのドキュメンタリーを若い頃から
取り続けてきたアゴスティが、バザーリアの死後20周年を機に、
詩的な映像とドキュメンタリータッチを織り交ぜた独自のスタイルで映画いています。

上映後には、アゴスティとも親しい弊グループ代表 野村雅夫が作品のバックグラウンドを解説します。
イタリアの精神医療が辿ってきた道のりを概説しながら、
愕然とするほど異なる日本の事情と問題点についてご紹介します。

しかし、なぜ、地ビールを飲みながら なのか!?
実は近年、精神障害者が働ける場所として日本各地でビール醸造所が作られはじめているんです。
今年6月、ACT-Kを運営する精神科医 高木俊介さんが、将来的には精神障害者の就労支援
につなげることを目指して、京都市左京区一乗寺ブリュワリーを開業されました。
開業されて数カ月ですが、美味しいと評判の一乗寺ブリュワリーのビールを昼間っから飲んで、
日本の精神医療の今後について考えたいと思っています。

ACT-K:「精神保健医療福祉に変革の風を!」を合言葉に、医師、看護師、作業療法士
精神保健福祉士臨床心理士、薬剤師など、多職種のチームが集まり、重度の精神障害者
の訪問支援を行っている(24時間365日体制)。

アゴスティ監督作品についてはこちら

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■第3回つながり映画祭 作品出展(東京)
期間:12/10(土)〜12(月)
会場:渋谷アップリンク・ファクトリー
イタリア精神保健改革の父とも言われるフランコ・バザーリアを描いた映画
『ふたつめの影』が、つながり映画祭の中で上映されることになりました(12/11 17:45〜)。


■TBSラジオ「キラ☆キラ」で紹介されました!
ライムスターの宇多丸さんが、野村雅夫が代表を務める大阪ドーナッツクラブのこと、
『ふたつめの影』のこと、アゴスティのことなどを紹介してくださいました。
この放送がきっかけで、宇多丸さん、宇多丸さんのお父様 石川信義さんに
吉祥寺バウスシアターでのイベントにご登壇いただけることになりました!
ポッドキャストが上がっていますので、お聴きください。

★メンバーの活動のお知らせ
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FM802 Holiday special Panasonic presents Love&Green
日時:本日 11/23(水・祝) 10:00〜19:00
FM802の特番 Love&Greenでポンデ雅夫が加藤美樹さんと一緒に9時間の生放送番組を担当します。
Ustream中継やJR大阪駅・時空の広場からの公開生放送など盛りだくさん。
ゲストはChara、Mimmi、三浦大知空中ループなど。
詳しくはこちら

■最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT:11」
有北クルーラーが参戦。(コントユニット かのうとおっさんとして演出担当)
2011年11月24日(木)〜27日(日)
会場:in→dependent theatre 2nd[大阪]
大阪市浪速区日本橋4-7-22大阪市営地下鉄堺筋線 恵美須町駅 1A出口 右手(北)5分)

詳しくはこちら



★おススメの映画作品
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「今年はたくさんのイタリア映画が劇場公開されていますね」と前号でも書きましたが、
まだまだイタリア映画が続いております。しかも新作です!

■『ミラノ、愛に生きる』 12/23〜随時公開
英国の女優 ティルダ・スウィントンが自らプロデューサーを務め、富豪のミラノマダムを熱演。
本来の自分を押し込めて、家族のために生きてきた女性が、
息子の友人との恋に落ちてしまう−自らの欲望に向き合った時、下す決断とは?

彼女の心と呼応するような流麗な映像と実験的な効果音。
観る者の感覚に訴える編集が見どころですよ。
詳しくはこちら

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こちらは、前回に引き続きご案内しておりますが、ついに公週末公開です!
■『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜』11月26日全国ロードショー
1996年に忌野清志郎さんと仲井戸麗市さんによる
FM802での2時間の生放送特番のタイトルとして命名された「ナニワ・サリバン・ショー」。
月日を経て清志郎さんのデビュー30周年を機に企画された
伝説のイベントのタイトルに掲げられることとなりました。
2001年、2004年、2006年と三度にわたり、大阪城ホールでおこなわれたライブ・エンタテインメント。

清志郎さんの生誕60年(還暦)を迎える今年、映画化が決定しました。

過去3回のライブ映像を中心に20組もの俳優、アーティストが
さまざまな役柄に扮して撮りおろしで参加しています。
FM802のDJも多数、友情出演しており、弊ドーナッツクラブ代表、
ポンデ雅夫こと、野村雅夫もちょっとだけ登場する…か!?
詳しくはこちら


★メンバーのメディア露出
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■ポンデ雅夫(野村雅夫) twitter @pondemasao
FM802Night Rambler Monday』(毎週月曜25:00〜28:00)
深夜の濃密な音楽プログラム DJとして番組を進行しています


読売テレビ『音楽ノチカラ』(毎週水曜25:29〜)
http://www.ytv.co.jp/music_power/

学芸出版社『学芸カフェ2011 by スタジオOJMM』(毎月10日更新)
映画に関するコラムのWEB連載担当(今年で6年目)
今年は「フィルム探偵」に扮して映画を捜査しています。
11月は「ループする過去 〜ミッション:8ミニッツ〜」です。
http://www.gakugei-pub.jp/kanren/toshiken/index.htm#pageGroupB


■有北クルーラー(有北雅彦) @kanoutoossan
ラジオ大阪 『幸せラジオ 乾龍介です!』(毎週土曜7:00〜10:00)
幸せ手抜き料理のコーナー担当(9:20頃出演)

ABCラジオ『安井ゆたかの得々朝市』(火〜土 4:15〜)


■オールドファッション幹太(柴田幹太)
柴田がパネラーとして参加したシンポジウムの内容が
電子雑誌として販売されています。
『地域で残そう映像史料 第1回 実務者からの提言』
映画保存協会 定価200円



★ドーナッツクラブの本
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『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』
シルヴァーノ・アゴスティ著/野村雅夫訳
マガジンハウス 1260円

『水おとこのいるところ』
イーヴォ・ロザーティ著/ガブリエル・パチェコ
田中桂子訳
岩崎書店 1575円

『罪のスガタ』
シルヴァーノ・アゴスティ著/野村雅夫訳
シーライトパブリッシング 1470円(電子書籍は500円)


『見えないものたちの踊り』(11/25発売!)
シルヴァーノ・アゴスティ著/大阪ドーナッツクラブ訳 野村雅夫監修
シーライトパブリッシング 850円(電子書籍
                1890円(オンデマンド書籍)
電子書籍は「Honto」でご購入いただけます。

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