京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

Top Italian Wines Road Show

 イタリア版のミシュランと称されるガンベロ・ロッソ。「赤いエビ」という意味で、由来は童話『ピノッキオの冒険』に出てきた酒場のこと。もともとはイタリア国内のレストランを格付けする雑誌だったのですが、現在は料理教室やテレビ番組の制作など、食に関するさまざまな事業を展開しています。
 中でも力を入れているのがVini d’Italiaというイタリアワインのガイドブック。2013年度版では実に2350のワイナリー、4万本のワインが収録されています。これらのワインは、星の代わりにグラスを評価単位として格付けされており、今年は399本のワインが最大評価のトレ・ビッキーエリ(3グラス)に選ばれました。


 そんなガンベロ・ロッソが、アジア一円を回るワイン試飲会Top Italian Wines Road Showを企画。10月29日大阪で行われた試飲会では、実に62社のイタリア国内ワイナリーが参加しました。日本を新たな市場と見据えて参入するワイナリーも少なくないようで、アブルッツォ州のワイナリー、カストラーニのアンジェロ・モリサーニさんは「イタリアワインは、他国と比べて伝統的な醸造方法や地域性を大事にしている。世界に一つしかないワインを味を伝えたい」と新しい市場に向けた意気込みを話してくれました。

 また、15のワイナリーを傘下に持つグルッポ・イタリアーノ・ヴィーニで海外輸出事業を担当するロベルト・バチョッキさんは、食文化が豊かな日本では、幅広い種類のワインが売れるのだと教えてくれました。「トレッビアーノやモンテベッロなど、居酒屋メニューにも合うワインも多数取り揃えている」とのこと。同系列のイベントが11月1日、東京赤坂のザ・リッツ・カールトンで行われる予定です。