面白いのは、ぶっ飛んだファンタジックな要素と突き詰めまくったリアリズムを絶妙にブレンドしていること。そこにこそ、エガース監督は心血を注いでいます。リアリズムで行けば、建築物、衣装、武器、船、音楽など、そこまで必要なのかと思うくらいに徹底的な時代考証を専門家を動員して行い、ロケ地の選定も含めて、9世紀の北欧というのはこんな感じだったのかも知れないという、いわゆる世界観を説得力をもって画面いっぱいに広げてみせるんですね。と同時に、火山の使い方や謎の儀式、そして象徴的に何度か挿入される怨念のファミリーツリー的な映像など、オペラ的とも言える美意識でたくましく現実を飛躍してもみせます。その組み合わせが観客を興奮させるわけです。
『ドリーム・ホース』短評
さ〜て、次回2023年1月31日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『ノースマン 導かれし復讐者』です。なんか画面が暗めで怖いんですよ。なぜ彼が苦労を押して復讐へと向かうのか。その理由を探りに僕は映画館へと向かうことにします。さぁ、あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』短評
さ〜て、次回2023年1月24日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『ドリーム・ホース』です。この番組ではぴあの映画担当華崎さんに推薦いただいていた作品ですね。ウェールズの田舎から始まる競走馬をその馬をめぐる人々の物語。予告編のサムネイルの表情が最高だ。さぁ、あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!
『離ればなれになっても』短評
1982年、ローマ。16歳の女子高生ジェンマは、同級生のパオロと恋に落ちます。彼の親友、ジュリオやリッカルドとも仲良くなり、4人は共に青春を謳歌します。ところが、母を突然亡くしてしまったジェンマは、ナポリの伯母の家に引き取られ、パオロとは離ればなれに。それから7年、パオロは高校教師、ジュリオは弁護士、リッカルドは映画評論家としてそれぞれに社会に歩みだすのですが、別人のようになったジェンマと再会することになります。これは、それから2022年までの40年にわたるイタリア現代史を背景に、4人の半生を組紐状に描いた作品です。
さ〜て、次回2023年1月17日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』です。ついにきてしまいました。ジェームズ・キャメロンの気合い入りまくっているし、なにしろ長いし、3Dを始め上映形式も多彩だしと、正直敬遠していたところなんですが、それではいけませんね。映画の神様からのご託宣をたまわりましたので、つつしんで没入してまいります。さぁ、あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!
『そばかす』短評
『ハッピーニューイヤー』短評
さ〜て、次回2023年1月3日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『そばかす』です。今年は大作を何本か外してしまってはいますが、それがゆえにと言いますか、多様な作品を鑑賞できたかなと思っています。おつきあいいただいた皆さん、ありがとうございました。で、来年1本目は、今年も大活躍だった三浦透子主演作となりました。恋愛は古今東西、映画の華ではあるんですが、この主人公は恋愛体質ならぬ、非恋愛体質。どんなことになりますやら。さぁ、あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!