京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

省三と雅弘 マキノ親子に挟まれて

どうも、僕です。

12日のSwingin' Sundayでもひとしきり話題にしましたが、この連休は京都映画祭に参加しました。

11日は京都造形芸術大学で行われた「京都・映画100年宣言」特別記念シンポジウムを取材しましたよ。その聴衆の多さが嬉しい驚きでした。蓮實重彦山根貞男といった優れた映画批評家青山真治林海象中島貞夫といった個性豊かな映画監督の話を生で聞けたのはいい体験でした。

その後、MOVIXへ移動して、日本の任侠映画に魅せられたフランスの監督が、関係者へのインタビューと映画の楽しい引用をコラージュして撮りあげた、その名も『ヤクザ・エイガ』を鑑賞。

12日はオンエアー終了後に自転車を飛ばして祇園会館へ。
まずは、『昭和残侠伝 死んで貰います』。

昭和残侠伝 死んで貰います [DVD]

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高倉の健さんも藤純子も文句なしでしたが、僕はとりわけ池部良にやられましたね。スクリーンで見れたのが嬉しかった!

続いて鑑賞したのが、『肉体の門』。
1948年に、なんとあの吉本興業(吉本映画)が手がけた作品です。
東京のフィルムセンターに現存する唯一の35ミリフィルムを復元したものだそうで、轟夕起子の怪演が強烈な印象を残しました。イタリアにアンナ・マニャーニという力強い女優がいたんですが、轟さんは、どこかそのマニャーニを彷彿とさせるところがあるように僕は思いました。

祇園会館での上映も終わり、木屋町へ飲みに行く前に、記念撮影です。

マキノ省三マキノ雅弘

等身大のパネル、映画ファンにはかなり楽しいですね。

僕が通っていた東京のイメージフォーラム付属映像研究所の同期の2人が京都に遊びに来ていたので、彼らと木屋町で合流して、この偉大なるマキノ親子の功績に乾杯しました。うん、おいしいお酒でしたよ。

それでは皆さん、また非常に近い将来に。