京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

かくして歴史は物語となる…

どうも、僕です。

今日の SWINGIN' SUNDAY はいかがだったでしょうか。

15時過ぎ、ウェザーラインに行く前に、僕がよくひとりでコンパクトなお話をすることがあるわけですが、今日はイタリア料理店のお話をしている最中に、イカ墨のリゾットにひっかけた実にくだらない駄洒落でスタジオの空気を凍りつかせてしまいました。

あまりのくだらなさに、ラインキャスター内田さんのメガトン級の失笑を買ってしまいましたが、そんな僕の低レベルな冗談はさておき、ご紹介した大阪のマンドリーノというイタリア料理店は、飾らない現地の味わいを見事に再現した素晴らしい料理が堪能できますので、ぜひ一度足をお運びください。僕はローマに住んでいた頃を思い出して、懐かしい気分になりましたよ。お店の詳細は、こちらでご確認ください。

いやいや、あんな冗談でも笑っていただけたリスナーさんがいらっしゃるんですね。あたたかいメッセージ、ありがとうございました。

ところで、今日のメインのメッセージテーマは、「受験・入試・テストのあれこれエピソード」ということで、たくさんのアクセスをいただきました。良きにつけ、悪しきにつけ、日本では受験は若い人にとって大きな節目ですもんね。

久米村直子先輩は、「歴史とかひたすら暗記するしかないものが辛かった」とおっしゃってまして、「ドラマとか小説とか、物語になってるものだったら入ってきやすいんだけどね」ということでした。この意見、うなずく方もたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。僕も同感です。

英語では、ヒストリーとストーリーって響きも綴りも似てますよね。実はイタリア語だと、歴史も物語もまったく同じ単語ストーリア(storia)を使うんです。なので、歴史というのは、人間が紡いできた壮大な物語と言うこともできるかと思います。だからこそ、歴史を小説なんかでうまく物語に変換できるストーリーテラーの助けを借りたくなるわけです(どうでもいいことですが、ロッド・スチュワートは僕にとってロック界でも最良のストーリーテラーのひとりです)。

もちろんこれも一長一短で、ドラマや小説に頼り切ってしまうと、基本的にはフィクションですから、作者の創作なり解釈なりが多分に入り込んじゃうんで、それだけで受験に対応するのはなかなか難しいですね。でも、物語の基本は因果関係とよく言われます。結果には必ずその原因があるというものですよね。歴史を学ぶときには、そのへんを意識すると、ともすればバラバラだった年号や事件の類が頭に入りやすくなるのかもしれません。あくまでも、どこまでも、参考程度にしかならないお話ですが…。

なにはともあれ、リスナーの方にも、たくさん受験生がいらっしゃいます。辛い時期でしょうが、ぜひとも乗り越えて、いい春を迎えてくださいね。受験勉強の合間、僕にはラジオが欠かせませんでした。しんどい思いをしている受験生の皆さんに、ささやかな憩いを提供できればいいなと、僕も張り切ってまいります。ぜひ来週もお付き合いください。

それでは皆さん、また非常に近い将来に。