どうも、僕です。
今さらながらではありますが、3月24日(火)に行ってきたオアシスのライブ、これがなかなかのものでした。
オアシスと言えば、僕が高校生の頃は、軽音楽部の面々がこぞってコピーにいそしんでましたね。まあ、その大半は、「君たちね、やかましけりゃいいってもんじゃないんだよ」といった代物でしたが…。
時を同じくして、サイモン&ガーファンクル(来日公演が決定しました!)やイーグルスのコピーに熱中していた僕ですらレコード屋さん(ほとんど死語ですね、これは)に走ってCDを買い求め、興奮しながらラジカセで聴きまくったくらいですから、その人気はすさまじいものがありました。稀代のメロディーメーカーと噂されていたノエル・ギャラガーの紡ぐ音の流れに身を任せ、尊敬と嫉妬が入り混じった苦しい想いをしたことを憶えています。嫉妬してどうするんだという気もしますが、ギターを弾いている高校生はやっぱり嫉妬しちゃいますよね。
さて、今回ライブに誘ってくれた心優しいディレクターのイケダ兄さんからは、「新しいアルバムはもちろん聴いておくに越したことはないけど、やっぱり初期の傑作2枚は念入りに予習しておくこったね」とのお達しを受けていました。「それは要するに、高田純次なみにいい加減なタイトルのデビュー作“Definitely Maybe”と、どの曲をとってもシングルカットできる名作“(What's the story) Morning Glory”のことですね?」。自宅のCDライブラリーのOの項目からオアシスをすべて持ち出して、助言に従いつつも、結局は全部聴いてしまいました。驚いたことに、これが今でもしっかり思い出せるんですね、歌詞まで。アコースティックな曲は弾き語りをしていたせいもあるのかもしれませんが、そうでないガヤガヤしたロックンロールナンバーまで、しっかり口ずさめるんですよ。
で、当日。着目したのは、観客の年齢層です。30前後の同年代が大勢を占めるのかと思いきや、みんな若かったですね。仕事終わりに駆けつけたスーツ着用のサラリーマンよりも、「君は何の仕事をしているんだい? いや、そもそも仕事をしているのかい?」といった風情の若者が圧倒的に多いんです。9000円というチケット代は決して安くはないはずなのに、しっかり彼らを引き寄せるパワーを目の当たりにして、オアシスのモンスターたる所以を感じたしだいです。
セットリストも上々でした。ノエルの歌う曲も多くて、もしかするとこの辺は人によって評価が分かれるところだったかもしれませんが、僕はけっこう楽しめました。MCほぼゼロで歌いまくった21曲、久しぶりに突き抜ける爆音が気持ち良かった2時間でした。個人的には、彼らの背後に流れていた実験映画風のサイケな映像が、よく音楽とマッチしていてすごく楽しめましたね。なかなかに練られたライブで、一昔前の破天荒な雰囲気とはまた違った印象で、知らない間にオアシスは次のステージ、あるいはまたその次のステージに立っていたんだなあと感慨に浸りつつ、自分の勉強不足を恥じたりもした帰り道でした。
それでは皆さん、また非常に近い将来に。