京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

『ウーマン・イン・ホワイト』を堪能

どうも、僕です。

シアターBRAVA!へ行って、さっき帰ってきました。お目当ては、『キャッツ』や『オペラ座の怪人』といったミュージカルで有名なアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲の『ウーマン・イン・ホワイト』。再演です。笹本玲奈が主演なのは2007年と同じ。東京で1月12日から始まった上演の千秋楽でした。

ミュージカルなんていつぶりだろう? しかも、こんなにまで歌がたっぷりなのは。実際のところ、僕はミュージカルにはまったく詳しくないんですが、それでも舞台で巻き起こるスリリングな歌劇にすいすい引き込まれましたよ。ミステリーの要素がうまくふりかけてあるので、初心者にも入りやすいですね。

それにしても、ロイド=ウェバーの音楽の豊潤なこと。休憩を挟んで、計31曲。役者の歌もオケピの演奏も、とにかく音のバラエティーが半端じゃなかったです。

勧善懲悪のストーリーとステレオタイプなキャラ設定が多少気にはなったんですが、音楽の楽しさと絶妙な訳詞に耳を澄ませ、くるくると鮮やかに変わる舞台装置や、ベテラン陣の細部にまで冴えを見せる演技(笹本玲奈も再演だけあってさすがは堂に入ってましたね)にあっぱれと目を見張っていると、2時間20分の舞台はあっという間でした。

僕はお芝居を公演後にDVDで観てしまうことも割とあるんですけど、とりわけミュージカルは劇場が一番ですね。誰が何と言おうと。個人的にお気に入りのシアターBRAVA!で、この『ウーマン・イン・ホワイト』を観れたのはいい体験でした。