京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

メルマガ第15号

みなさん、こんにちは。
7月までは比較的おとなしくしていた炎帝も、
今月に入ってからは容赦なく猛威をふるい、
バテによって季節を感じるという、
なんとも無風流なメンバーもいる始末ですが、
節電の夏、いかがおすごしでしょうか。

さて、電脳世界に疎い私たちも、ついにフェースブック始めました。
クレージーケンバンド並みの元気で、「イイネ!」とクリックしていただければ幸いです。
http://www.facebook.com/pages/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96/227075277313640

★ドーナッツクラブの活動のお知らせ
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■『イタリア映画界の異端児〜アゴスティの世界〜』 東京での開催決定!!!
関西、名古屋でご好評いただきました、シルヴァーノ・アゴスティの
特集上映がいよいよ、東京へ進出します!!
吉祥寺バウスシアターにて12月中旬公開予定です。
※詳細が決まり次第、ウェブサイト、ブログ、ツイッターフェースブックなどで告知します。


■シルヴァーノ・アゴスティの短編小説『九十二の短い短編小説(仮)』
現在、シーライトパブリッシングのウェブサイトで連載中の
イタリアの作家・映画監督シルヴァーノ・アゴスティのショートショート集が、
この秋に、電子書籍として出版されることになりました。

この作品は、ドーナッツクラブのメンバー10名が翻訳を担当しています。
メンバーそれぞれが、自分の興味や専門分野を踏まえつつ選んだ作品を、
自分の文体やバックボーンを活かしながら大切に訳していくという企画です。
普通の翻訳ものとは一味違う、ドーナッツクラブならではの多面体の読み物になっています。

毎週月曜日に読み切りの作品を1つ更新しています。
今なら無料でお読みいただけますよ(バックナンバーも)。
→ http://www.c-light.co.jp/modules/agosti_92/index.php



★おススメの映画作品
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■『人生、ここにあり!』 明日から大阪でも公開です!!!

東京 シネスイッチ銀座にて公開中
大阪 8月20 梅田ガーデンシネマにて公開

78年に精神病院をなくすという法律が成立したイタリア。
患者たちは精神病院を出て地域で生活し、そして協同組合で働く。
1983年、労働組合のはみだし者ネッロと、元患者の物語。
たとえ転んでも、あきらめないで夢に向かえば、いつかは現実になる
−そんな「希望」と「物語」を届けてくれる作品です。
http://jinsei-koko.com/

『人生、ここにあり!』についての、代表 野村のインタビュー記事が8月5日(金)朝日新聞夕刊に掲載されました。
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=241012579253243&set=a.241012575919910.61920.227075277313640&type=1&theater


ドーナッツクラブが配給してる映画『ふたつめの影』(2000年)は、
イタリアが精神病院をという枠組みをなくして、患者を地域に戻そうという活動の黎明期を映画化した作品。
その旗振り役が、高名な精神科医フランコ・バザーリア。
60年代、バザーリアが院長を務めていた精神病院を、
カメラを担いで実際に取材していたアゴスティ監督による映像は、
あるシーンではとてもリアルに、また別の場面では寓話的な手法で当時の様子を再現する。
大熊一夫氏の講演を行っている団体のご依頼により、
9/10(土)、埼玉県浦和市にて、大熊一夫氏の講演とあわせて、『ふたつめの影』の上映を予定しています。
一般の方への『ふたつめの影』公開は、東京・吉祥寺バウスシアターでの12月中旬公開を予定しています。
関東方面の方はぜひお越しください。


■『Peace』
『選挙』『精神』など「観察映画」で知られる想田監督の最新作。
リサーチや台本を排し、ナレーションや音楽を一切使わない独特のスタイル
「観察映画」は、本作『Peace』でさらなる進化をみせている。
よく観ること、よく聴くこと-----今日を生きぬくヒントを探る。

想田監督には、FM802 NIGHT RAMBLERの取材で代表ポンデ雅夫がインタビューをしました。
その模様は彼が番組内で一部お伝えしましたが、
大阪ドーナッツクラブの公式ブログにおいて、その密度の濃いやり取りの全貌を近日中に明らかにいたします。
関西では、明8月20日(土)〜 神戸アートビレッジセンター にて公開。
http://peace-movie.com/index.html


■『あしたのパスタはアルデンテ』 東京8/27〜 大阪9/10〜
2011年イタリア映画祭で好評を得た映画が、一般公開されます。
原題はMine Vaganti(浮遊機雷)。
家族の愛と絆を描いた、笑って泣けるとびきりの感動作!
イタリアで絶大な人気を誇るリッカルド・スカマルチョが主演。
http://www.cetera.co.jp/aldente/


■『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜』今秋映画化!
1996年に忌野清志郎さんと仲井戸麗市さんによる
FM802での2時間の生放送特番のタイトルとして命名された「ナニワ・サリバン・ショー」。
月日を経て清志郎さんのデビュー30周年を機に企画された
伝説のイベントのタイトルに掲げられることとなりました。
2001年、2004年、2006年と三度にわたり
大阪城ホールでおこなわれたライブ・エンタテインメント。

清志郎さんの生誕60年(還暦)を迎える今年、映画化が決定しました。

過去3回のライブ映像を中心に20組もの俳優、アーティストが
さまざまな役柄に扮して撮りおろしで参加しています。
FM802のDJも多数、友情出演しており、弊ドーナッツクラブ代表、
ポンデ雅夫こと、野村雅夫もちょっとだけ登場する…か!?


★おススメのイベントなど
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■アルプスの画家 セガンティーニ −光と山−  (滋賀・静岡・東京)
アルプスの山々に魅せられその風景を描いた画家として知られている
ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858年−99年)の回顧展が滋賀県大津市で開かれます。
セガンティーニの描く明るく清澄な空気と素朴で美しい自燃、またそのなかに住む実直な
人々や動物たちは、見る人の心を清々しい気持ちにさせてくれます。
日本でまとまったかたちで紹介されることがほとんどなく回顧展が行われたのは33年も前のこと…。
そして彼の41年という短い生涯で残された作品は非常に少ないなか、
55点を展覧するとても希少なものです。是非、この機会にお楽しみください。

【滋賀展】 残り2日
期間:開催中〜年8月21日(休館日:毎週月曜日)
会場:佐川美術館
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20110113_101352.html

【静岡展】
期間:9月3日〜10月23日(毎週月曜日、月曜が祝日の場合開館、翌火曜日が休館)
会場:静岡市美術館
http://shizubi.jp/exhibition/future_110903.php

【東京展】
期間:11月23日(水・祝)〜12月27日(火)
損保ジャパン東郷青児美術館


■イタリア書フェア(東京・大阪)
2011年はイタリア統一150年にあたり、
「日本におけるイタリア2011」企画が続々と開催される予定です。
そのひとつとして、イタリア書フェアが東京、大阪で開催されています。
紀伊国屋新宿本店、新宿南店、梅田本店の洋書売り場へお出かけください!
http://www.kinokuniya.co.jp/20110725213609.html


★おススメの本
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■『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』
著者:大熊一夫(元朝日新聞社記者、元大阪大学大学院人間科学研究科教授)
1970年、都内の精神病院にアルコール依存症患者を装って入院し
「ルポ・精神病棟」を朝日新聞に連載した大熊氏の著書。
彼の活動が認められ、2008年に、第一回バザーリア賞を受賞されています。

5/28に京都で開催された大熊氏を囲んでの勉強会で、
アゴスティの『ふたつめの影』を上映しました。
上映の後は、精神医療従事者、当事者、労働問題を研究されている方、
写真家など、職業、立場の異なる方と一緒に、日本の精神医療の問題、
今後の課題など、意見を出し合いました。


■『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書
おススメ映画『Peace』公開に併せて刊行された想田監督の最新エッセイ。
観察映画という独自のスタイルが生まれるプロセスから、『Peace』撮影秘話まで、
平易な文体ながら、日本のドキュメンタリー論のどてっぱらに風穴をあける切り口、
その冷静かつ真っ当な分析力はさすがと言わざるをえない。
具体例に富んだ映画本でありながら、より広く「表現」について、
さらには人生論・文明論としても読める間口の広さに感服する。
著者:想田和弘(ニューヨーク在住の映画作家)



★メンバーのメディア露出
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■ポンデ雅夫(野村雅夫) twitter @pondemasao
FM802 『Night Rambler Monday』(毎週月曜25:00〜28:00)
深夜の濃密な音楽プログラム DJとして番組を進行しています
http://funky802.com/service/homepage/index/1125

読売テレビ『音楽ノチカラ』(毎週水曜25:29〜)
http://www.ytv.co.jp/music_power/

学芸出版社『学芸カフェ2011 by スタジオOJMM』(毎月10日更新)
映画に関するコラムのWEB連載担当(今年で6年目)
今年は「フィルム探偵」に扮して映画を捜査しています。
8月は「楽観のなんたるかを学べ! 〜人生、ここにあり!〜」です。
http://www.gakugei-pub.jp/kanren/toshiken/index.htm#pageGroupB


■有北クルーラー(有北雅彦)
ラジオ大阪 『幸せラジオ 乾龍介です!』(毎週土曜7:00〜10:00)
幸せ手抜き料理のコーナー担当(9:20頃出演)
http://www.obc1314.co.jp/blog/inui/

ABCラジオ『安井ゆたかの得々朝市』(火〜土 4:15〜)

■オールドファッション幹太(柴田幹太)
柴田がパネラーとして参加したシンポジウムの内容が
電子雑誌として販売されています。
『地域で残そう映像史料 第1回 実務者からの提言』
映画保存協会 定価200円
http://www.filmpres.org/
http://booklog.jp/puboo/users/filmpres


★ドーナッツクラブの本
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『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』
シルヴァーノ・アゴスティ著/野村雅夫訳
マガジンハウス 1260円

『水おとこのいるところ』
イーヴォ・ロザーティ著/ガブリエル・パチェコ
田中桂子訳
岩崎書店 1575円

『罪のスガタ』
シルヴァーノ・アゴスティ著/野村雅夫訳
シーライトパブリッシング 1470円