どうも、僕です。
先日の SWINGIN' SUNDAY はいかがだったでしょうか?
オンエアー後にしもぐち☆雅充さんの結婚披露パーティーがあるということで、僕も久米村直子先輩もディレクターも完全よそいきスタイルで放送に臨みました。かといって、特にフォーマルな語り口になるでもなく、内容はいつもながらのハイテンションでしたけどね。
来週は、いよいよ3月に突入ですね。高校受験を控えた皆さんは、これからが正念場というところでしょうか。僕たちのトークが一服の清涼剤になればと願っています。
さて、あれは先月の半ばでしたかね、「レーザーディスク幕引き」というショッキングな記事が新聞に掲載されていました。LDといえばパイオニアですが、実は僕はデッキを持っていて、いまだに現役ばりばりで活躍してくれているだけに、あのニュースには人一倍敏感に反応してしまったというわけなんです。
いまや動画記録媒体といえば、DVDやBDがすっかり市場を席捲してしまっています。かつて大流行したLDカラオケも、このところ路地裏のスナックでも見かけません。やはり、LPレコードと同じという手に余る大きさと、2時間の映画すら片面に閉じ込めきれない容量の心もとなさ、さらには書き込み不能という融通の利かなさが、時代とともに自らの首を真綿で締めることになったのでしょう。
パイオニアのLDデッキが我が家にやってきたのは、確か小学校高学年の頃でした。新し物好きの父親がほくほく顔で購入したのです。このデッキでは、なんとCDも再生できるということで、セッティングに来てくれた町の電気屋さんが、ビリー・ジョエルの「ハートにファイア」シングル盤をプレゼントしてくれた記憶があります。そして最初に観た記念すべき映画は、ジョン・フォード監督の不朽の名作、『駅馬車』でした。おそらく、僕の観た初めてのウェスタンだったと思います。
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そうこうするうち、大学を卒業するころだったと思いますが、実家で活用されずに埃をかぶっていたデッキをかっぱらってきて、僕は徐々にたまってきていたLDコレクションを一枚一枚、片面片面、愛おしく再生していきました。サイズがばかでかいと揶揄されるのを逆手にとって、ジャケットをポスター代わりに部屋に飾ったりもしました。
どうです、たかがLDと思われる方々もたくさんいらっしゃいましょうが、僕にはそう簡単には割り切れない想いがあるということ、ご理解いただけたでしょうか。LDは80年にアメリカで製品化され、翌年には日本でも発売されました。つまりは、だいたい僕と同じくらいの年齢なんですね。そりゃぁもう、感慨もひとしおですよ。生産は終了しますが、向こう8年間は部品を保管して修理に対応するそうです。とりあえずは、ホッとしました。
今回の報道を目にして以来、僕はちょいちょいLDによる映画やコンサートの鑑賞を生活サイクルの中に組み込むことにしています。たとえば最近デッキに挿入したのは、これ。
こんな映画ご存じありました? かなりおバカなイタリア映画ですけど、けっこう洒落てて楽しめます。
『華麗なる殺人』
1965年 エリオ・ペトリ監督 マルチェッロ・マストロヤンニ主演
LDでソフト化されたけれど、DVD化はされていない映画もあるんだぞ、と死刑宣告を受けた映像機器の擁護を買って出ようと思ったんですが、調べてみるとしっかりDVDが販売されていました(早くも絶版だそうですが…)。やれやれ、やっぱりLDはその役割を完全に終えてしまったんでしょうかね。消えゆくメディアに並々ならぬ関心を寄せる僕としては、受け入れがたい事実です。でも皆さん、決してデッキが壊れているわけでもなんでもないんですよ。鎮魂歌を歌うつもりはさらさらありません。8mm映写機、LD、ビデオ、DVD、HDDと、僕の家は映像の5世代同居状態ですが、どれかが突然煙を吐いたりしないかぎり、みんなで末長く仲良くやっていこうと思いを新たにしているところです。
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ほとばしる思いのたけをぶつけるあまり、えらい長文になってしまいました。おつきあい、ありがとうございます。
それでは皆さん、また非常に近い将来に。