京都ドーナッツクラブのブログ

イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」の活動や、運営している多目的スペース「チルコロ京都」のイベント、代表の野村雅夫がFM COCOLOで行っている映画短評について綴ります。

京都(旧:大阪)ドーナッツクラブ メルマガ 第22号

2013年になりましたね。
あけましておめでとうございます。
どうも、僕です。ポンデ雅夫こと、野村雅夫です。
年末はバタバタだった方がほとんどだとは思いますが、年始はいかがお過ごしでしょうか。
今日も含めたこれからのかけがえのない365日が、皆さんにとって有意義な日々になることを願っています。


さて、僕たちドーナッツクラブは、2013年を「転換の1年」と位置づけています。
どんな変化があるのか、ひとまずヘッドラインです。


まずは、なんと、改名。
そして、僕たちがプロデュースするコワーキング&イベントスペース「チルコロ京都」のオープン。
さらに、アゴスティに続く新しい映画人カプッチョの回顧上映プロジェクト。

それでは、順を追ってお伝えしてまいりますね。


★ドーナッツクラブの活動のお知らせ
■大阪から…「京都ドーナッツクラブ」へ
メンバーの多くが大阪外国語大学(現大阪大学)イタリア語学科の卒業生であり、結成からしばらくは大阪に住み、
大阪での活動をメインにしていた僕たちではありますが、ここ数年の間に僕も含めて京都に居を構えるメンバーが増え、
この街の文化的な成熟度にしだいに魅せられていきました。


一方、メン バーによっては京都どころか関西以外に住んでいる者もおりますし、
地名を冠さずに「ドーナッツクラブ」として活動していくことも検討しましたが、映画の配給などで全国的な動きも出てきていることや、
後述するイベントスペースを京都に開業することを踏まえ、やはり地名を打ち出して「京都ドーナッツクラブ」とすることに決定いたしました。


京都ドーナッツクラブ、略すなら、KDC。フライドチキン屋さんや通信会社と似ていなくもないですが、少しずつ馴染んでいっていただければ幸いです。

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コワーキング&イベントスペース「チルコロ京都」オープン
結成当初から各種イベントを実施してきた僕たちではありますが、会場はその都度お借りしていて、
ホームグラウンドと呼べる場所を持つまでにはいたっておりませんでした。
ということで、僕たちが持つイタリアのコンテンツはもちろんのこと、メンバーの知人・友人も含めた関係者が
それぞれの文化的ふるまいを定期的に発信できるような基地を開設することは長年の悲願だったのです。
物件の選定はもちろん、収益の上げ方も含めて、持続可能なあり方を模索した結果…


京都の中心地である四条堀川に、
コワーキングオフィス+イベントスペース+カフェという機能を併せ持った
「チルコロ京都」という拠点をプロデュースすることになりました。
チルコロ(circolo)は、イタリア語でサークル、つまり円や輪を意味します。


平日昼間は、様々な職種の人が協働するオフィススペース
夜間や休日は、ライブに映画に芝居に展覧会にトークショーにと、多目的に使えるイベントスペース
そして、簡単な食事やおいしいコーヒー、夜はお酒もゆったり楽しめるカフェ


そこはドーナッツクラブのイタリアコンテンツだけが提示されるのではなく、世代や性別や職業を超え、
人々の輪が好奇心をかすがいにどんどん広がっていく場所。


2月に着工し、3月中旬に完成。
オープンは4月というスケジュールです。
また追ってお知らせしていきますが、詳しくはこちらをフォローしてみてください。
一緒にわくわくしてもらえれば幸いです。
チルコロ京都公式ウェブサイト(作成途中)
チルコロ京都 FaceBookページ  

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■生まれる時代を間違えた感のあるイタリアの映画職人、カプッチョ回顧上映プログラム、組みます!
ここ数年、イタリア映画界の知られざる巨匠アゴスティの作品を全国で配給してきた僕たちですが、
ついに今年4月から、新たな映画人を日本に紹介できることになりました。


その名も、エウジェニオ・カプッチョ(Eugenio Cappuccio)


年齢はアゴスティと比べてグンと若返りまして、1961年生まれの52歳。
国立映画学校の脚本コースを卒業後、90年代に監督デビューをした人 です。
駆け出しの頃には、あのフェリーニの『ジンジャーとフレッド』(1985年)の助監督を経験。
フェリーニにまつわるドキュメンタリーも撮影してい て、今回の回顧上映プログラムには、それも入れる予定です。

イタリア式コメディーの伝統をどこまで踏まえているかは判断が難しいところですが、
次々と繰り出す笑いの奥に人間ドラマを透かしてみせるのが得意だと言えそうです。
古き良きイタリアンコメディーをDNAとして持ちながらも、アメリカのインディーズ映画シーンに憧れて映画界へ入ったカプッチョ。
日本と同様に撮影所システムが崩壊して久しいイタリアにあって、それでも「職人」と呼びたくなる監督です。


予定公開本数は、ドキュメンタリーも含めて5本。
権利は獲得済みで、目下、字幕を制作中!


4月以降、僕らの新拠点チルコロ京都を皮切りに、全国を巡れるよう画策してまいります。
どうぞ、ご期待ください。

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さらに、京都ドーナッツクラブでは、今年もイタリアの書籍を日本で出版できるよう計画中です。
複数のプロジェクトを考えていますが、それぞれ情報が公開できるようになりしだい、各媒体でお伝えしてまいりますので、ご期待ください。



★メンバーの活動のお知らせ
空中ループ「その光-for a long time-」千秋楽ワンマンライブ  トークで代表・野村雅夫出演。
京都のバンド、空中ループが昨年発表した24分の大作『その光 -for a long time-』。
サウンドと言葉と映像が絡みあう、定義の難しい、不思議な魅力をたたえる作品です。
リリースツアーのファイナルは、関西が誇る映画館「第七藝術劇場」にて。映画「その光-for a long time-」の
映画館での本格上映、バンドと監督によるトークセッション、ストリングスセクションとのコラボによるアコースティックライブなど、
見逃せな い内容です。進化する音楽×映像コラボの目撃者たるあなたのご来場を、お待ちしています!


日時:1月13日(日) 19:30-21:30(開場19:00)
会場:第七藝術劇場(大阪・十三)
前売り2,500円/当日3,000円
詳しくは、空中ループの公式サイトにて




★お勧めのイベントなど
■年始のお勧め:世界のCMフェスティバル
関西が世界に誇る(と言っても過言ではないと思うんですけどね)大阪ヨーロッパ映画祭とも毎年連動して
行われている人気イベント「世界のCMフェスティバル2012-2013」が全国を巡回中です。


世界のおもしろCMばかりを集めたオールナイトのイベントで、大阪では梅田芸術劇場で1月5日開催。
(2/2北九州・3/9札幌・3/10旭川・3/24名古屋)
海外のCMは日本のCMより長いものも多いんですよね。
短編映画を観るような感覚で、世代を問わず多くの方にお楽しみいただけると思います。
どんな雰囲気なのか、どんな映像が揃っているのか、詳しくは公式サイトをご覧ください。



★メンバーのメディア露出
ポンデ雅夫(野村雅夫)
FM802 『Rock kids 802 Monday』(毎週月曜21:00〜24:00ちょっと前)
読売テレビ『音楽ノチカラ』(毎週水曜25:58〜)



ドーナッツクラブの本

『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』 シルヴァーノ・アゴスティ 著/野村雅夫 訳/マガジンハウス 1260円
『水おとこのいるところ』イーヴォ・ロザーティ 著/ガブリエル・パチェコ 絵/田中桂子 訳/岩崎書店 1575円
『罪のスガタ』シルヴァーノ・アゴスティ 著/野村雅夫 訳/シーライトパブリッシング 1470円(電子書籍は500円)
『見えないものたちの踊り』(オンデマンド書籍/電子書籍)シルヴァーノ・アゴスティ 著/大阪ドーナッツクラブ 訳/野村雅夫 監修/シーライトパブリッシング 849円(電子書籍)1890円(オンデマンド書籍)
『剣を持ったくクマ』(音声付き版有)ダヴィデ・カリー 著/ジャンルーカ・フォリー 絵/野村雅夫 訳/シーライトパブリッシング 420円(電子書籍のみ)
※詳しくは「ドーナッツクラブの本」ページからどうぞ