さ〜て、次回、6月28日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『空飛ぶタイヤ』です。DEAN FUJIOKAさんが、折しも来週火曜日に番組出演。なんだけど、いつものように、あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての忌憚なき感想Tweetをよろしく!
『万引き家族』短評
「いつか細野晴臣さんと一緒に映画を作りたい」。そう願ってきたという是枝監督。今回その想いが通じて、見事なサントラを細野晴臣さんが手がけています。番組では、その細野さんが歌うこの曲をオンエアしました。
あと、この「家族」たちの名前について、時間があればもっと考えてみたいもんだなと思っています。後半で明らかになってくることなので、公開から間もない時期に放送するラジオでは触れませんでしたが…
さ〜て、次回、6月14日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『ワンダー 君は太陽』です。これはまた違った角度からグッと来そうな家族ものじゃないですか。僕は簡単には泣かないからな! いつものように、あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
『デッドプール2』短評
ところで、左端のドミノさんよ特殊能力、幸運(ラッキー)ってなんだよ! 最強じゃないですか。あなたに僕はついていきたい。最高の女性です!
さ〜て、次回、6月14日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『万引き家族』です。狼、兎、犬、ミュータントと来て、お次は万引きです。
ちなみに、是枝裕和には僕野村雅夫、インタビューをしてまいりました。その模様は、6月11日(月)のCiao Amici!でオンエアします。こちらもぜひ参考になさってくださいませ。そして、いつものように、あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
『犬ヶ島』短評
『ピーターラビット』短評
さ〜て、次回、5月31日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『犬ヶ島』です。全編ストップモーションアニメで日本を舞台にしたウェス・アンダーソン監督最新作! ベルリン映画祭で銀熊賞を獲得しているとあって、心躍るワン! 狼、兎と続いたこのコーナー、お次は犬。あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けてのTweetをよろしく!
映画『孤狼の血』短評
ただし、この『孤狼の血』の時代でもある昭和の終わりには、暴力団対策法も登場。反社会的なものを美化しかねないやくざ映画は、スクリーンから遠ざかり、こうした題材はVシネマ、つまりセルビデオを中心としたものに小規模化していきます。『孤狼の血』は、東映のプロデューサーが企画。かつてのアウトローな登場人物たちを蘇らせたいと白石監督に白羽の矢を立てて奮闘したものです。ただ、単なるノスタルジーではなく、この平成最後の年に、人間のギラギラした欲望と、白黒つけられない灰色の正義を、実は新しい枠組みの中で撮ったのが素晴らしいと僕は思っています。
↑ 今回の音尾琢真さんは、そらもう影の主役じゃけえ、とくとご覧くだせ〜
白石監督ですが、次作の公開も秋に決定!
今や伝説のインディペンデントな監督若松孝二のもとで助監督を務めた白石さんが、若松プロダクションの映画人たちを描いた青春映画『止められるか、俺達を』。なんですか、このハイペースは。もはや「止められるか、白石を」状態だよ。
さ〜て、次回、5月24日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『ピーターラビット』です。昨日の番組では、日本語吹き替え版でピーターの声を担当した千葉雄大さんを迎えましたが(下のから、5月23日までならすぐに振り返って聞けますよ)、既にある程度お話していますが僕も改めて凝視してきます。あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けてのTweetをよろしく!
『サバービコン 仮面を被った街』短評
ロッジ家の主ガードナーを演じるのは、マット・デイモン。妻とその姉(一人二役)には、『キングスマン・ゴールデン・サークル』で最高に悪趣味なヒールを熱演したジュリアン・ムーアが扮している他、妻にかけられていた生命保険の調査員として、『スター・ウォーズ』シリーズここ2作の人気キャラ「ポー・ダメロン」の記憶も新しいオスカー・アイザックが出演しています。
この種のテーマは僕は大好物なんですよ。サバービコンは理想を絵に描いた書き割りのような街。極めて人工的、画一的。白人だけが住んでいるわけだけど、人間の欲望も漂白されていて、逆に異様なんです。そこで突如起きる強盗殺人。しかし、犯人たちは金目のものを盗まなかった。それはなぜか。裏で誰かが糸を引いているのではないか。一皮むけば邪(よこしま)で欲にまみれた大人たちの手前勝手な行動を、一人息子のニッキーがじっと観察する。コーエン兄弟の『ファーゴ』にもあった「やむにやまれぬ殺人」というモチーフも登場するんですが、クルーニー監督にしてみれば、それをサスペンスの神様ヒッチコック風に描いてみようという意図が透けて見えます。
光と影の強調、ナイフの使い方もそれっぽいし、やがて誰かが口にすることになる毒入りのミルクなんて、まんま『断崖』という映画です。そして、死体の始末をするところに笑いを盛り込んでくるあたりは『ハリーの災難』も思い出します。マット・デイモンが身体のサイズとまったく合わない小さな自転車を必死でこぐところとか噴飯物でした。まとめると、ひねりのあるコーエン兄弟の物語をヒッチコック的様式でくるんだ、ブラック・コメディー+サスペンス・スリラーでロッジ家の地獄、欲望の成れの果てを社会風刺として描く映画を目指した、と。
好みは別として、僕はそこまではある程度はうまくいっていると思うんです。僕の大好きな「人は見かけによらない」というテーマもうまくハマっていました。ただ、リベラルな運動家としても知られるクルーニーですから、それだけでは物足りないし、自分がやる意味がないとでも思ったのでしょう。このコーナーでも最近よく扱う黒人差別(しかも実話ベース)の要素を付け加えて、自分のスタンスを表明しながら、分断されたアメリカへの批判も盛り込むことで、20年ほど前の脚本を今映画化する意味を見出した。その意図は分かります。見上げたことです。