『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』短評
前作で大きなウェイトを占めていた魔法動物たちのキャラ紹介が、今作ではこれから歴史の渦に運命的に巻き込まれていくだろう魔法使いたちのキャラ紹介にスライドしています。なので、前作のあのかわいらしく滑稽なやり取りは鳴りを潜めていて、代わりに魔法使いたちそれぞれが胸に抱える葛藤と背負っているキツい運命が続々と語られていくので、明らかにダークかつシリアスなファンタジーへと様変わり。結構、面食らう人も多いと思います。必然的にニュートやジェイコブの存在感は相対的に薄くなり、グリンデルバルドが一応の主人公に昇格した格好です。このあたり、はっきり言って、構成がうまいとは言い難いです。どれがサイドストーリーなのかメインなのか、かなりわかりにくいので、映画全体の求心力が弱いんですね。
さ〜て、次回、12月6日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『くるみ割り人形と秘密の王国』です。クリスマス・シーズンに入っていくので、ファンタジーが続きますね。ディズニーですよ。できばえやいかに? あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
映画『人魚の眠る家』短評
関連作として、イタリア映画界の巨匠マルコ・ベロッキオの『眠れる美女』を挙げておきます。こちらはさらに多面的に、宗教、政治、そして個人の想いを丁寧に描いていて、日本でもDVDやネットレンタルが気軽にできる作品として、鑑賞を強く勧めます。
さ〜て、次回、11月29日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』です。またシリーズ物がカムバック。前作も評しましたが、今回はどんなあんばいなのか。あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
映画『ボヘミアン・ラプソディ』短評
放送では、サウンドトラックから『Radio Ga Ga』ライブエイド・バージョンをオンエアしました。名曲「ボヘミアン・ラプソディ」の誕生秘話として、6分という長尺はラジオにそぐわないからダメだとレコード会社にリリースを反対される場面があります。そこでフレディは、親しいラジオDJのところに曲を持って行って、オンエアの直談判をしてかけてもらうところがあるんです。
そんでもって、ライブエイドみたいな全世界に映像を中継するようなライブでも、この『Radio Ga Ga』をセットリストに入れていたことに、ラジオに携わる僕としてはかなりグッときたのです。
さ〜て、次回、11月22日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『人魚の眠る家』です。人の命とか、倫理観に触れる物語なんだろうなということくらいの、かなりうすぼんやりした知識ですが、とりあえず行ってきます。あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
映画『ヴェノム/VENOM』短評
サム・ライミが2007年に手がけていた『スパイダーマン3』に敵として登場したヴェノムではありますが、はっきり言って、事前の知識は特に要りません。これが新しいユニバースの1本目なんで、構える必要なし。主役のエディを『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディが、ガールフレンドをミシェル・ウィリアムズ、そしてライフ財団のトップであるドレイクを『ナイトクローラー』や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のリズ・アーメッドが演じています。そして、監督は『ゾンビランド』や『L.A. ギャング ストーリー』のルーベン・フライシャーです。
リスナーからの感想が一際多かった今週。詳しくはTwitterで #まちゃお802 で検索をかけてみて覗いてみてほしいんですが、うちのディレクターの一言がうまかったです。
バディーものっていうか、「二人羽織り映画」! 確かに!
さ〜て、次回、11月15日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『ボヘミアン・ラプソディ』です。曲が32も使われて、フレディの波乱万丈の人生に「心臓に鳥肌が立つ」らしいです。どんだけ~! あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!
『search/サーチ』短評
映画『2001年宇宙の旅』へのささやかなガイド
今回は番組のオープニングでも、実は作品についてというか、途中で入るインターミッションにまつわるエピソードに触れたので、そちらも掲載しておきます。
短評の後に何をオンエアするか迷いましたが、歌詞の一部がもろに『2001年宇宙の旅』なこの曲を選びました。懐かしいですねぇ。1990年!
関連書籍として、アーサー・C・クラークの小説版もあるにはあるのですが、そこに答えを求めるのではなく、やはり映画は映画として、あえて説明を省いた意味を踏まえながら自分で解釈を膨らませたり、それを友達と共有するのがよろしいかと。
映画の解説も色々あるとは思うんですが、立花隆のと町山智浩の文章は一読に値すると思います。ただ、それもあくまで参考程度に。それほどに、多義的な作品なので。
さ〜て、次回、11月1日(木)の109シネマズ Dolce Vitaで扱う映画 aka「映画の女神様からのお告げ」は、『search/サーチ』です。噂によれば、パソコンのモニターだけで映画が成立するという実験作だとか。面白そうだ。あなたも鑑賞したら #まちゃお802 を付けての感想Tweetをよろしく!