『スティルウォーター』短評
『こんにちは、私のお母さん』短評
と、ここで興味深く鑑賞したポイント、ふたつめは、そうした古臭さやタイムトリップだからってご都合主義が多すぎるんじゃないかと思えた展開を、すべてカッコに入れてくくった上で相対化してしまう脚本の構成です。ラスト20分の流れには、思わず僕も落涙。笑いと涙の混じり合う様子は、僕はベニーニの『ライフ・イズ・ビューティフル』を連想しましたが、とにかく怒涛の畳み掛けで、それまでの2時間弱を相対化するというか、『カメラを止めるな』的に、見え方がまるっきり変わる体験をすることになります。これにはやられました。「親の心子知らず」と言いますが、僕たちはそれぞれに主観で世界を認識しているわけで、いくら肉親であっても、その心のうちはわからない。わからないからこそ、通じ合った時の喜びはひとしおなわけで、その種の体験・仕掛け・伏線回収にへなへなになります。あのオープンカーも、まさかここでこんな形で意味が生まれるとは… ジア・リン監督、お見事でした。
『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』短評
さ〜て、次回、2022年1月18日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『こんにちは、私のお母さん』となりました。中国映画で、コメディーで、なおかつタイムトリップもの。中国映画に明るくない僕なので、うかつなことは言えませんが、これは僕たちにとっては新しい映画体験になりそうな気がしています。コメディーと言いつつ、思わず落涙しそうな雰囲気もありますね。あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!
『キングスマン:ファースト・エージェント』短評
『マトリックス レザレクションズ』短評
さ〜て、次回、年始、2022年1月4日(火)に評する作品を決めるべく、スタジオにある映画神社のおみくじを引いて今回僕が引き当てたのは、『キングスマン ファースト・エージェント』となりました。近頃は続編、シリーズ物が続々と投入されるので、少々辟易しているところもありますが、キングスマンについては、前を観ていないとストーリーがまったくわからないわけではないですから(たぶんね)、年末年始、映画館で気分高揚させちゃいましょう。あなたも鑑賞したら、あるいは既にご覧になっているようなら、いつでも結構ですので、ツイッターで #まちゃお765 を付けてのツイート、お願いしますね。待ってま〜す!
『パーフェクト・ケア』短評
監督・脚本・製作は、イギリスのJ. ブレイクソン。マーラを演じるのは、『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。そのパートナーであるフランを、『ベイビー・ドライバー』のエイザ・ゴンザレス、ふたりのカモとなるジェニファー・ピーターソンをアカデミー女優のダイアン・ウィーストが演じている他、軟骨発育不全で低身長の俳優ピーター・ディンクレイジも重要な役どころで登場します。