イタリア
4/16から2週間にわたって開催中の「イタリア映画界の異端児 アゴスティの世界」。 関西だけでなく、遠く東京方面からお運びいただいた方もいらっしゃいます。 残り2日間しかありまえんが、ぜひ神戸・元町映画館へお越しください!4/28(木)の上映は、『ク…
4/16から2週間に渡って開催中の「イタリア映画界の異端児 アゴスティの世界」。 初日、代表の野村ポンデ雅夫がアゴスティ入門のトークショーを行いました。ご来場のお客様が、アゴスティ監督の生い立ち、映画制作の特徴、アゴスティ監督作品について、ブログ…
どうも、僕です。いよいよ昨夜から、神戸の元町映画館でのアゴスティ回顧上映会がスタートしました。 実は今回からは、アゴスティ監督にごり押しをして、上映素材をを大幅に改善しているんです。現状の監督が持っている最良のプリントから新たにHDでテレシネ…
元町映画館の大木氏に『ふたつめの影』についての文章をお書きいただきましたので、ドーナッツクラブ・ブログにも載せました。 - 『ふたつめの影』上映と4月23日(土)松嶋健氏講演のお知らせ 元町映画館 大木 正俊2000 La seconda ombra 『ふたつめの影』 (監…
今年の3月17日は、イタリア統一150周年の記念日で、ローマでも大々的に祝典が行われました。今回はイタリアの歴史を振り返り、過去の功績や遺産を見直してみようと思い、ヴァチカン図書館の研究生ロベルタ・コスタさんに記事を書いてもらいました。(ハムエ…
「アカデミー賞にイタリア映画は一本もノミネートされず」という記事を二週間ほど前に読んだ。イタリアの映画業界の停滞に関する記事は、ヴェネツィア映画祭やカンヌ映画祭の時期にもよく見受けられ、そして決まって文化活動省の大臣、サンドロ・ボンディ(Sa…
どうも、僕です。バレンタインデーを「ばれたらいかんデー」と自分に言い聞かている大人もいるようですが、大阪ドーナッツクラブ的には、今日は「ばれてもええデー」なんです。これまでひた隠しにしてきた翻訳プロジェクト(そこまででもないか…)が、いよい…
どうも、僕です。先日発行したメールマガジンでも触れましたが、今週末は大阪で楽しく笑えてタメになりそうな催しがあるので、このブログでも再度ご紹介です。日本の狂言とイタリアの仮面劇コンメディア・デッラルテ(Commedia dell'arte)。どちらも伝統に…
どうも、僕です。イタリアの本文化ってすごいものがあるんですよね。たとえば、本を作る学校なんてものが国立であったりする。物質としての本の魅力。手触りに匂いに書棚での存在感。中には世界に一冊しかない手作りの本なんてものもあったりするわけです。…
こんにちは。ハムエッグ大輔です。 12月にイタリアでは大きなデモがありました。動画を見てもわかる通り、その様相はちょっと驚くくらい激しいもので、ローマ以外にも例えばピサでは斜塔が占拠されたりしました。目的は複数あるのですが、その最たるものは教…
どうも、僕です。 昨年、11月20日、尼崎のアルカイックホールで、イタリアの若手ピアニスト、ジョヴァンニ・アッレーヴィ(Giovanni Allevi)*1のコンサートを鑑賞した。 ピアニストといっても、クラシックを演奏するのではなく、彼は自分で曲を書く。坂本龍…
こんにちは。ハムエッグ大輔です。 電子ブック元年といわれかけた2010年ですが、実際は元年というよりは零年だったのではないか、と思います。ここイタリアにおいても、結局、まだまだ iPadの普及率は低く、日常生活で出会うことはないです。とはいいつつも…
どうも、僕です。この前、京都のビブリオテーク・カフェの2階で珈琲を飲んでくつろぎながら、うららかな午後を過ごしていた時のこと。2Fの開架は雑誌が充実しているので、世界のエアライン・ステッカーについて特集したものとか、各国のコアな情報誌をぱ…
「何故あの人が死に、私は生きているのか」 数年前、幼い日を共に過ごした友人が亡くなったと聞いて、すぐさま実感など湧かず、しかし、遺影とお骨になった姿を見てはじめて、言いようのない動揺が襲ってきました。死という現前とした事実を前にしてそんな想…
長い旅から帰ってきたコウノトリの土産話を聞いた、 こぶたのアンドレア君とこやぎのマルタちゃん。 二匹はいてもたってもいられなくなって、旅に出ることにします。 しっかり長旅の準備をしたにもかかわらず おいしいお菓子のにおいに誘われてさっそくの寄…
こんにちは。ハムエッグ大輔です。 今回はトリノ大学で日本語を専攻する傍ら、Painting Petals on Planet Ghostとして音楽活動を行うラモーナ・ポンツィーニ(Ramona Ponzini)さんに、イタリアのインディーズ・シーンについて、思いの丈を綴ってもらいまし…
マルゲリータと聞いたら何を想像するでしょう? ピッツァか、花、あるいは女の子の名前? 似たような名前のカクテルもありますね。 今回は、おそらくイタリアで一番有名なマルゲリータという女性と 彼女と深いかかわりのある食べもののお話です。 孤を描く海…
こんにちは。ハムエッグ大輔です。 ローマに住み始めてして早5年、折角現地にいることだし、もっとイタリアからの生の声を届けようといういうことで、今回から一年に渡ってさまざまなイタリア人の友達に文章を書いてもらおうと思います。第一回目はイタリア…
どうも、僕です。ちょうど今日、僕のやってる大阪ドーナッツクラブでは、久しぶりにメルマガを発行した。イカしたイタリア文化を紹介することを中心とした僕らドーナッツの活動だが、それぞれがあちこちで独自に動いていて、そういう報告を受けるのがとても…
まっくろくろの島に住む、まっくろくろのおばけちゃんは写真を撮るのが大好き。 でも、なんでもかんでもまっくろくろの島では写真もまっくろくろ。 キレイな写真が撮れる島に行きたい! 相棒のまっくろくろコウモリさんと一緒に船に乗って、さぁ冒険です。 …
ナポリの海に浮かぶ、火山活動によってできた観光客もほとんど訪れない小さな島。島を出て放浪する父の帰りを待ちながら、自らを産み落としたときに亡くなった母を星座のなかの女王のように憧れ、ひとり気ままに、美しい自然のなか、少年時代の王国を小さな…
『ムッソリーニ水路』(Canale Mussolini、Mondadori、2010)という小説で、アントニオ・ペンナッキ(Antonio Pennacchi)が今年のストレーガ賞を獲得した。 ペンナッキ(画像下)は1950年、ローマ近郊のラティーノ(Latino)という町で生まれる。50歳まで工…
作・絵:フルビオ・テスタ / 文:神沢利子 きこりが森から持ち帰った子リス。 きこりから息子へのかわいいおみやげです。 少年と子リスはすぐに仲良くなりました。何をするにも一緒。 ある日、少年と子リスは森へでかけます。 生まれた場所へやってきた子リ…
イタリアの高名な精神科医に、フランコ・バザーリア(Franco Basaglia)という人がいた。精神医療など門外漢もいいところの僕でもその名前と功績を知っているのは、マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ(Marco Tullio Giordana)監督の『輝ける青春』(La megl…
どうも、僕です。担当しているFM802のNight Rambler Mondayでもお話ししましたが、今月は久しぶりの登山をしに長野へ行ってきました。燕岳に登頂し、テント泊ならではの自炊やシュラフの上でのごろごろ読書や無駄話や無尽蔵に明滅する星空の観察を楽しんだの…
ハイヒールのブーツが今まさに蹴り上げんとする魅惑のトライアングル、地中海最大の島、シチリア。照りつける夏の強い日差しの下、乾燥した大地にたわわに実る力強い野菜。赤、あお、黄色とあざやかな彩りで食卓をにぎわせます。そんな夏野菜を甘酸っぱいソ…
翻訳とは「同じことを他の言語で言うこと」だそうだ。そう言われてみると、翻訳という作業は言葉に特化したものに思えてくるが、例えば、前回扱った小説を映画化するというようなことだって、言ってみれば文字で書かれた内容を映像に翻訳しているわけである…
最近の楽しみの一つに、河出書房新社からここ数年来をかけて刊行されている世界文学全集があります。作家の池澤夏樹さんが個人編集で選んだ20世紀後半の作品群が、ポップなカラーの背表紙で本屋に並んでいます。従来の古典作品を排したこの新しい世界文学全…
霧が立ち込めるミラノ。ぼんやりとした街をぬけて向かう先は…。霧煙る街と色とりどり楽しいサーカスという幻想的な世界を描いた作品。素材と、本というメディアの特徴を最大限に活かして表現された視覚的にも楽しい絵本です。 イタリアの絵本といえば日本で…
映画と小説が強く結びつくようになったのはいつごろのことだろうか。小説を原作として映画がつくられるという関係だけにはとどまらず、脚本家が、小説を書いたり、小説家が脚本を書いたり、小説家が映画監督をしたり、映画監督が小説を書いたりしている。実…